■カンブリア紀
イギリスのウェールズ地方に分布する地層をもとに設定された地質時代で、ウェールズの古い呼び名「カンブリア」からその名前がつきました。古生代のもっとも初めの時代で、それまでの時代の地層にはみられなかったさまざまな生物の証拠(化石)から生物の大発展のようすがうかがえます。
■主な展示
- 三葉虫
三葉虫は古生代のカンブリア紀に現れ、オルドビス紀に大発展する節足動物ですが、魚が栄えるデボン紀以降急に衰え、古生代末には絶滅してしまいました。
三葉虫は縦に3枚の葉を重ねたような形をしているところから名前がつきましたが、前後方向に頭部、胸部、尾部の3つの部分に分かれています。
三葉虫は主として浅い砂泥の海底をはいまわったり、遊泳したりしていました。また、ウミサソリや魚などの外敵にあうと泥の中に潜ったり、体をまるめて身を守ったと思われます。
[展示標本]
- カリメネ Calymene celebra
- フレキシカリメネ Flexicalymene meeki
- ファコプス Phacops africanus
- まるまったファコプス Phacops rana
- ディクラヌルス Dicranerous sp.
- ホモテルスHomotelus btonidensis
- エルラシア Elrathia kingi
●次の展示(オルドビス紀)へ
最終更新日:2001-11-12(月)
〒424 静岡県清水市三保 2389
東海大学社会教育センター
インターネット活用委員会